加賀温泉郷の一つ山中温泉自然と伝統を楽しむのんびり観光

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ゆげ街道
ゆげ街道

石川県加賀市にある山中温泉、温泉や料理を楽しむのはもちろんですがのんびりと伝統文化や自然を楽しみたい方にお勧めの温泉地です。

山中温泉は安土桃山時代から現代まで受け継がれている【山中漆器】や日本三大民謡の一つ【山中節】など伝統文化が色濃く残る温泉地でもあります。

山中温泉のメインストリート【ゆげ街道】は食べ歩きやスイーツ、グルメを楽しめるおすすめのスポットです。

伝統文化とグルメ、温泉と魅力あふれる石川県加賀市にある山中温泉をご紹介します。

山中温泉「宿泊情報」はこちらから 山中温泉宿
目次

石川県加賀温泉郷「加賀四湯」の一つ山中温泉

菊の湯
菊の湯

皆さんが良く知る【加賀温泉】
実は4つの温泉郷を指しています。

管理人

知ってましたか!!
加賀温泉とは【加賀四湯】のことをいいます。
粟津温泉・片山津温泉・山代温泉・山中温泉

今回は加賀温泉郷の一つ【山中温泉】をご紹介します。

【電車でのアクセス】
東京から
北陸新幹線 東京―金沢 約2時間30分
金沢―加賀温泉駅 特急で約30分

大阪から
北陸本線 加賀温泉駅 約2時間30分

加賀温泉駅ー山中温泉
バス2番乗り場より・温泉山中線で約30分
山中バスターミナル下車
タクシーで約20分(約3、500円)

二つの開湯伝説が残る山中温泉の歴史

山中温泉は名前からわかるように山の中にあります。
大聖寺川の渓谷沿いに広がる温泉です。
山中温泉の泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉、泉温は48.2℃

開湯は今から1300年前の奈良時代の説と平安時代の説と二つある珍しい山中温泉です。

【山中温泉の開湯伝説 其の一】
開湯の歴史は約1300年前の奈良時代、「高僧・行基」が発見したと伝えられています。
行基が加賀を訪れた際に紫雲が見えた山の中に入ると老僧に出会い温泉があると告げられたそうです。

行基は丸太に薬師仏を刻んで祠を作り、温泉のお守りとしました。
多くの人々が山中を訪ねて、病と疲れを癒したとされています。

高僧・行基(こうそう・ぎょうき)
飛鳥時代から奈良時代にかけて活動した日本の仏教僧です。
当時民衆への直接布教が禁止されていた時代、行基集団を作り階層を問わず民衆や豪族などに仏教を説いた人物です。
民衆の圧倒的な支持を得た行基は奈良の大仏(東大寺)造立の責任者として聖武天皇に呼ばれた人物で東大寺の【四聖】一人に数えられる人物です。

【山中温泉の開湯伝説 其の二】
平安時代末期に能登の領主「長谷部 信連」が発見したとされています。
信連が鷹狩をしている時に一羽の白鷺が水に浸かり傷を癒していました。
傷ついた白鷺に近づくと薬師如来の化身と名乗る美しい女性に変わりました。その女性が温泉の場所を教えたという説です。

信連がその場所を掘ると温泉が湧きだしたので宿を開いたそうです。
これが【山中温泉】の始まりとされる説です。

2つの開湯伝説が残る山中温泉は松尾芭蕉が愛した温泉でもあります。
江戸時代【奥の細道】の紀行の途中で立ち寄り句を読んでいます。

芭蕉の句:山中やは手折らじ湯の匂い
とは秋を象徴する花という意味だけではなく長寿や無病息災という意味があります。
俳句の意味
山中温泉に入ると長寿や無病息災とされる菊の香りも及ばない湧き出る湯の匂い、これなら菊を折るに及ばない

山中の湯に浸かるだけで長生きできるという意味の句を詠み、山中温泉の旅館「泉屋」に9日間も滞在したそうです。

加賀山中温泉の総湯「菊の湯」

菊の湯
菊の湯男湯

1300年の歴史がある加賀・山中温泉は名前の通り山の中にあり自然の美しさと伝統文化が沢山あります。

山中温泉街の中心にある総湯【菊の湯】は山中温泉の中心に位置する芭蕉の句に由来する共同浴場です。温泉は柔らかいお湯ですが少し熱めで無色透明、男湯と女湯が別棟になっている珍しい共同浴場です。

男湯は深さ1mの立ち湯で、女湯は浴槽内に浅めと深めの段差があります。

男湯と女湯は別棟なので気を付けてください。
地元の方も多く利用する共同浴場なので混んでいる場合があります。
石鹸などのアメニティはありません。
熱いお湯で深さが1mある立ち湯なので気を付けてください。
地元の方や芭蕉も認めるお湯なので泉質は最高。
女性は肌がつるつるになると人気の湯です。

昭和初期までは温泉宿には内湯はありませんでした。
【湯座屋・菊の湯】と呼ばれた共同浴場を利用していました。
【山中や菊は手折らじ湯の匂い】の句を詠んだ芭蕉もこの温泉に浸かった事のなります。
総湯【菊の湯】の女湯は市民ホール「山中座」が併設されています。
男湯は天平風の造りで湯船の壁には「山中温泉縁起絵巻」の一部分が九谷焼タイルで模写されています。

1300年の歴史がある山中温泉の伝統文化と名所旧跡

こおろぎ橋
こおろぎ橋

山中温泉は1300年という歴史があり様々な伝統文化や名所・旧跡が数多くあります。

九谷焼の発祥も山中奥地の九谷村です。九谷焼より古い【古九谷】山中温泉の奥地「加賀国江沼郡九谷村」で最初に焼成されたため九谷焼、加賀を代表する日本三大民謡の一つ山中節

山の中にある山中温泉は自然も豊かで数々の名所や旧跡もあります。
山中温泉を代表する鶴仙渓や自然と歴史を感じられるゆげ街道、菊の湯に併設されている山中座など沢山あります。

のんびりと自然と歴史を感じられる山中温泉に出かけてみてはいかがでしょうか。

山中温泉発祥の古九谷【九谷焼】

古九谷
古九谷

石川県を代表する焼物【九谷焼】石川県江沼郡山中町九谷村で1655年頃に作られ始めた焼き物で約50年間で作られた白磁器の焼き物を【古九谷】といいます。

古九谷の歴史は大変期間が短い為現存数も非常に少なく希少価値のある焼き物です。
加賀の支藩だった大聖寺藩の初代藩主前田利治(まえだとしはる)が領内の九谷の鉱山で金や銀を掘っている時に見つかった良質な陶土(陶磁器の原料になる粘土)を発見したことが九谷焼の始まりといわれています。

古九谷は色絵磁器で不透明な白色素地に花鳥・山水・風物などが描かれた作品が多いのが特徴です。大胆な構図で重厚感のある絵柄が特徴で、紫・黄・緑を主としています。

加賀を代表する日本三大民謡の一つ山中節

山中座
山中座

加賀を代表する山中節は当時【湯座屋節】と呼ばれていました。
日本三大民謡の一つで元禄の頃から唄われ始めたといわれています。
加賀の北前船の船頭が覚えた北海道の松前追分・江刺追分をお湯に浸かり口ずさんでいるのを聞いた浴衣娘(ユカタベー)が山中なまりで真似たのが山中節の始まりといわれています。

山中温泉の総湯「菊の湯」の女湯に併設されている【山中座】
館内見学は無料です。
ロビーの格天井の蒔絵は大変美しく必見です。
また土・日・祝と年末年始には芸妓による【山中節四季の舞】が上演されています。

山中温泉を代表する自然を感じられる鶴仙渓

鶴仙渓
鶴仙渓

山中温泉街に沿って流れる大聖寺川の渓谷【鶴仙渓(かくせんけい)】は約1kmで遊歩道も整備されておりのんびりと散策するのにおすすめな場所です。
四季折々の自然の風景や周囲にも見所スポットが数多くあります。

鶴仙渓は砂岩の浸食によって数多くの奇岩が見られる景勝地です。
鶴仙渓には3つの個性的な橋もあり上流から、こおろぎばし・あやとり橋・黒谷橋があります。

あやとり橋のたもとでは4月から10月にかけて鶴仙渓川床が開かれています。

鶴仙渓川床
鶴仙渓川床

鶴仙渓川床のスイーツメニューの中には山中温泉出身の料理の鉄人「道場・六三郎」のレシピも味わうことが出来るそうです。

こおろぎ橋
こおろぎ橋

鶴仙渓上流にある「こおろぎ橋」は美しい総ヒノキ造りの橋ですがかつては行路が極めて危なかった為【行路危】から【こおろぎ】といわれた説と秋の夜に鳴くこおろぎから名付けられた由来があります。

あやとりはし
あやとりはし

鶴仙渓中流に位置する「あやとりはし」は長さ94.7mの曲線が美しい紅紫色のS字橋です。
正式名称は【あやとりはし】ですが雑誌などではよく「あやとり橋」と紹介されています。
名前の由来はあやとりに似せて両岸が両手で橋があやとりをしている姿といわれていますが見た目が龍に似ているため【鶴仙渓を龍がうねりながら翔けている姿】に見えるといわれることが多い橋です。

黒谷橋
案内板

鶴仙渓の下流にかかる「黒谷橋」は元禄2年に松尾芭蕉が【奥の細道】の途中に黒谷橋を訪れた橋として知られています。現在の橋は昭和10年に架け替えられたコンクリートアーチ橋です。芭蕉も含め多くの方が小松・那谷寺(なたでら)へと旅立ったといわれています。

伝統・グルメ・スイーツが楽しめる【ゆげ街道】

ゆげ街道
ゆげ街道

ゆげ街道は長谷部神社を中心に菊の湯からこおろぎ橋付近までをいいます。美味しいグルメやCaff、食事処や伝統工芸品の山中漆器や九谷焼などのギャラリー店などがありのんびりと散策出来る街道です。
ゆげ街道には電柱も無く幅の広い歩道が整備されています。

山中温泉自然と伝統を楽しむのんびり観光まとめ

あやとりはし
あやとりはし

山中温泉は自然と伝統文化、グルメが楽しめるのんびりとした温泉地です。

普段の疲れを癒し、ゆっくりと芭蕉も認めた温泉に浸かり自然を満喫してみてはいかがですか。

加賀温泉郷の一つ山中温泉、伝統文化【山中節】【古九谷】発祥の地としても知られています。

沢山の魅力がある山中温泉、山の中にある山中温泉ですが日本海が近いため美味しい海の幸も楽しめます。家族や友人とものんびり楽しめる加賀温泉郷【山中温泉】楽しんで見てはいかがでしょうか。

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